概要
生成AIにより、文章、画像、音楽など大量のデータの生成が可能になりました。その中でも文章や会話を生成するのがChatGPTです。インターネット上にあるデータを収集し、学習することでモデルが構築されています。以下では、ChatGPTに回答を求める際の入力となるプロンプトの使い方について、解説します。
プロンプト
生成AIに与える指示文のことをプロンプトといいます。プロンプトを正しく書くことで、生成AIで出力される内容の精度を高めることが出来ます。それでは、どのようにして書いたらよいでしょうか?
- 数値を使って指示を具体的にする
- 役割を明確にする
- 回答の例を示す
- フォーマットを利用する
- わからない場合のケースを書く
数値を使って指示を具体的にする
プロンプトの内容が具体的な方が回答も具体的になり、回答の精度が上がります。例えば、あなたが就職活動中だとして、「良い会社の条件を教えてください。」と書いた場合よりは、「就職活動中の20代男性です。英語と文化に興味があり、商社で働くことを考えています。将来的には、自分で起業してビジネスを始めたいと思っています。いい会社の条件を教えてください。」と書いた方が、より有益な情報が得られます。プロンプトに数値例を入れるのもよい方法です。単に、「自分をアピールするための方法を教えてください。」と書くよりも、「大学時代はボランティア活動に参加し、海外留学にも参加しました。自分をアピールするための文章を3つ、それぞれ30文字以内で考えてください。」と指示を与えた方がよいでしょう。
役割を明確にする
誰が誰に向けて文章を発信したいのかを明確にすることも大切です。例えば、早く走るための方法を知りたければ、ChatGPTに「あなたは陸上の短距離走者です」と役割を与えて、ユーザーには「私は小学生です」と誰に向けた文章なのかを明確にします。
回答の例を示す
ChatGPTに回答例を示す手もあります。どのような回答が欲しいのか、例を交えてプロンプトとします。
「私の好き嫌いを書いています。以下例を参考に、好きか嫌いか出力してください。
入力:カレーライス
出力:好き
入力:寿司
出力:嫌い
入力:ハンバーグ
出力:好き
入力:焼き魚
出力:」
フォーマットに従って書く
指示の内容を長文で書くのではなく、フォーマットに当てはめて書くのもよいです。例えば、業務開始のメールを作成するとして、以下のような内容でメールを作ってもらう場面を考えてみましょう。
・指示
あなたは、在宅勤務中の会社員です。勤務開始時に上司にメールを送る必要があります。勤務開始のメールを作成してください。
・制約条件
業務内容を作業予定時間について記載する。
あなたの名前は、田中です。
上司の名前は、石井課長です。
・業務内容
顧客向け資料作成
出張旅費精算
社内教育の受講
わからない場合のケースを書く
ChatGPTで回答が難しい場合の処理について書いておくことも重要です。誤った内容が出力されるくらいなら、わかりませんと回答してもらった方がよいケースがあります。そのために、ChatGPTで回答が難しい場合の対応を記載します。